2017年04月22日

狩猟人生、その9:ランニング射撃の完成:2000年。

実戦90日、2000~3000発でH&Kライフルの移動射撃完成。2000年。
1998年には前記の様に自動ライフルH&KのSL7を追加。
本銃は06年にサコー75に変わるまでに約350頭を捕獲し、内走行中の鹿が約100頭でした。
本銃はボルト銃並に当たると言う謳い文句でした。
その謳い文句の通り実際非常によく当たり、一見すると究極の銃に見えましたが、しかし究極の
ライフル銃はまだ本銃ではありませんでした。

本銃運用3年後、実戦90日&2000~3000発を要し、2000年には走る鹿に対するスイング
射法が完成しました。

結果的に言うとライフル銃のスイング射法はクレー射撃のスイング射撃と殆ど同じでした。
では誰が撃ってもクレーと同じ様にすれば当たるのかと言うとそうではありません。
それは巷のショットガン射手の90%以上が基本を全く守らない引き止まり射撃をしている
からです。ショットガンではイカサマ射法であっても何とかパターンでカバー出来ますが、
精度が必要なライフル銃では基本通りの安定したスイング抜きでランニング射撃を語る事は
出来ないのです。

ライフル銃に依るスイング射撃は次の様な物です。
鹿の中心を捉えて安定追尾し、その後にスイングを加速し、追い越しざまに目標を見ないで
引き金を引く、と言う射法です。

何故見ないで撃たなければならないかと言うと見えている獲物の映像は意外と古く、見直すと
映像の次元が異なり、銃のスイングが乱れるので当たらなくなるからです。
この射撃方法は目標までの距離や目標の速度や相対角度に関係なく、アバウトですが非常に
上手く機能します。この頃の実用射程は100m、命中率は5発強で1頭でした。

また2001年には累計110頭になりまして、鹿撃ちの最初の10年間では1頭の捕獲に
留まりましたが、次の10年間では100頭の捕獲となりましたが、その殆どが本銃による成果
ですが、この100頭捕獲もガイドのお陰です。
筆者は忙しい社会人ハンターに取って理想のエゾ鹿猟とは実はこのガイド猟だと思います。

狩猟人生、その9:ランニング射撃の完成:2000年。
   H&Kオートライフル、2002年には150mテーブル撃5発で12mmを達成、かなり
   当たる銃と言えました。またランニング射撃を本銃で完成させた意義には大きな物
   がありました。この成功はガイドの存在抜きには語れませんが、ガイドには
   ランニング射撃能力は無く、ガイドから学んだ物ではありません。










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Posted by little-ken  at 18:42 │狩猟人生を振り返って、