2017年04月22日

狩猟人生、その14:プロライターと自前出版:2002年~。

14ライターの仕事と自前出版、2002年~
2002年から狩猟月刊雑誌「狩猟界」の連載を頂きましたが、2年 持たずして雑誌が絶版と
なりました。ハンターはまだ16万人程いたのですが、2/3以上が戦力外の高齢ですから本を
読んでまで技量アップしようとする人はもう激減したのです。

2003年には「スポーツガンガイドブック」のライターとなり、世界的 超老舗のベレッタ、ゴールド
メダリストの70%が愛用するペラッツィ、国産老舗のミロク等々の世界の有名銃器メーカーを
取材し、4x4 マガジン社のスポーツガン(年鑑)を書く事になりました。
狩猟人生、その14:プロライターと自前出版:2002年~。

スポーツガンは海外の年鑑にも負けない本格的な年鑑です。銃砲店の売り上げは10%しか
居ない射撃選手で80%を占め、雑誌のスポンサーは銃砲店ですが、スポーツガンの読者は
過半以上が狩猟派です。

そう言う事実から筆者は狩猟の記事をたくさん載せるべきだと主張したのですが、編集部は
これに大反対しました。
それで頭に来た筆者は狩猟記事を満載した自前の「狩猟大全集」を出す事にし、スポーツガン
から手を引く方向にしました。狩猟大全集の自前出版にはそう言う裏事情があったのです。
狩猟人生、その14:プロライターと自前出版:2002年~。
  06~08年 狩猟大全集左からショットガン編、ライフル編、応用猟編、チャレンジ編、
  別に秘境4万kmを出版。


スポーツガンガイドブックの仕事はそれでも5年程は続きましたが、筆者が手を引いて間もなく
絶版となりました。狩猟者の減少は最早どうしようもない所まで来てしまったのでした。
ハンターはピーク時の1970年には50数万人もいたのですが、2014年には装薬銃ハンター
は8万人程度になり、70%が60歳以上と言う状態です。
狩猟界、スポーツガンの廃刊で狩猟関係誌はしばらく途絶えてしまいました。

2014年には月間狩猟雑誌「けものみち」が新たに発刊され、筆者はカモ猟とエゾ鹿猟の連載
2本+αを書き、メインライターとなりましたがこれも僅か3年で絶版となってしまいました。
原因はハンターの減少や高齢にもあるのですが、「けもの道」の編集部は猪猟の狩猟用品を
売る会社を兼ねており、その結果としてどうしても猪猟の猟犬の記事の比率が高過ぎた事に
あります。猪猟に限らず猟犬を使う狩猟はどうしても猟犬頼りになってしまい過ぎ、本質的な
狩猟の原点に立ち返らない事に原因があるのです。
狩猟人生、その14:プロライターと自前出版:2002年~。
  2014年には月間狩猟雑誌「けもの道」が発刊され、ではカモ猟とエゾ鹿猟を連載
  しましたが、僅か3年で絶版となってしまいました。
  2016年、狩猟大全集の続編は「魅惑の海外猟編」と「エゾ鹿猟の魅力編」です。
  ビッグバ―ドハンティングとビッグゲームフィッシングも多少出て来ます。
  中は海外猟編の裏表紙です。


そこで筆者は暇が出来ましたので狩猟大全集の「魅惑の海外猟」と「エゾ鹿猟の魅力」の続編を
出版する事にしたのですが、問い合わせすら全く来ない状態、もはや猪ハンターに留まらず
日本のハンターはそこまでやる気がなくなったのかとガックリ来ています。

筆者は狩猟の普及をライフワークとしていましたが、考え直す時期が来た様です。
仮にそれが正しく究極の事であっても、誰も興味がなく誰にも分らない事では意味がありません。











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Posted by little-ken  at 18:25 │狩猟人生を振り返って、