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Posted by ミリタリーブログ  at 

2012年04月10日

11.銃と弾を持って飛行機、フェリー、鉄道、バスの乗り方。

  銃と弾を持って飛行機の乗り方
国内にはANA・JAL・SKY・AIR DOの4社が主な航空会社です。
各社により多少の料金体系や受付制限寸法や重量が違いますが、概ね下記の様になります。

1.銃と弾に付いて。
航空会社側が無料(SKYを除く)で銃専用ケースや弾専用ケースを用意しています。
銃は市販のソフトケース、弾はスーパーの袋でも大丈夫です。
受付カウンターの手前で銃や弾である事を申し出て指示に従って預けて下さい。
この時に銃に弾が入っています(マガジン内でも)と銃刀法違反で本当に逮捕されます。
知り合いの中にはこれで銃を辞めなければならなくなった人もいます。

ハードケースで鍵の掛かる場合はそのまま受け付けてもらえますが、スクールとしましては邪魔になりますのでハードケースは持ち込みは原則として禁止です。
またスペアガンに付きましても保管の問題がありますので原則禁止しています。

銃や弾は宿にも車にも残したままで離れる事が出来ませんので、全ての銃と弾を本人が何時も携行しなくてはならなくなります。

なお、弾を飛行機に預けられる上限は数量ではなく5kg以内です。特別な鍵の掛かる装弾ケースは飛行機会社が用意しておりますから不要です。

2.機内持ち込み手荷物。
危険物の持ち込みは出来ません。もちろん機内には銃も弾も持ち込めません。
55 x 40 x 25cm以内であり10kg以内を1個持ち込めます。
他にウエストポーチやハンドバッグの類、空港で買った土産類は持ち込めます。


3.預け荷物。
危険物は入れられません。ボンベの類は小型医療用に限られます。
上限寸法は市販大型スーツケースが概ねMaxです。
重量的にはMax32kgが上限、無料枠は合計20kgまでです。
1辺が120cmを越えると特別料金になります。航空会社によってはもう少し余裕がある場合もあります。

航空大手3社は個数制限なしの合計20kgまでが無料で預けられます。
制限を超えますと次の様な追加運賃になります。
ANAとAIR DOは最初の10kgまでが2500円の追加、以後10kg毎に1000円、JALは追加1kg当り400円の追加、無料分と合わせてMax100kgまで預けられます。

3.SKYだけはもう少し厳しく3個まで合計15kgまでが無料です。
SKYは銃と弾もそれぞれが1個になり、更に特別手荷物として銃が2000円、弾が1000円の追加料金となります。SKYは追加1個に付き500円、追加10kgに付き500円、制限越えで更に500円の追加となります。
ダブって請求されますので4個目でオーバーサイズで15kgの無料枠を超えた銃となりますと3500円になる可能性があります。

乗り継ぎがある場合、中継空港で預け荷物は自動的に乗り継ぎ便に移されますが、追加料金がある場合は1便毎になりますから宅配で荷物を送った方が得策です。

4.宅配便のあて先は下記の通りです。
     ホテル渓谷 コテージ4   立石憲司郎 宛
    〒099-5604 北海道紋別郡滝上町元町無番地 
    TEL:0158-29-3399 FAX:0158-29-3380
      MAIL::reserve@iris.ocn.ne.jp 


5.銃と弾の重要な注意。
銃砲店は150km先にしかありませんから、銃と弾は次の項目に注意をして下さい。
1.銃はなるべく直前に照準確認と機能確認をしてそのままの状態で掃除をしないでお持ち下さい。掃除をした為にミスが生じて撃てない銃が持ち込まれた事があり、狩猟中にも掃除をした為ボルトを宿に忘れて1日を無駄にした人もいます。
また掃除をすると狙点が変わりますから掃除をしない方が着弾に自信を持てます。

狩猟期間中は銃砲店に行くと1~2日が無駄になり事と2万円以上の車代実費が必要になります。充分射撃練習(試射)をしてそのまま絶対に弾の出る状態でお越し下さい。
とにかく掃除をするとロクな事がありません。
ボルトやマガジンを家に忘れて来る人も複数ありました。北海道まで何をしに来たのでしょうか。

2.弾は入手出来ませんから1種類の工場製弾を1日当り10発以上用意して下さい。
遠射用近射用と落差の違う弾を複数使用してはなりません。
それによる効果よりも落差管理でミスる事の方が多く、弾を入替え様として時間が不足し逃げられるだけです。

数mmの精度の為なのか1発数百円の為なのか分かりませんが、過去ハンドロードでは様々なトラブルが本当にあり、少なくとも7名の生徒の猟が台無しになりました。
http://ehg5205.militaryblog.jp/e314992.html を参照してミスのない弾薬を用意下さい。


  銃と弾を持ってフェリーの乗り方
船舶に乗船する場合も銃と弾は船舶会社に預けなければなりません。今の所は無料です。
銃は船舶会社としては重量制限も寸法制限も今のところありません。
ソフトケースでもハードケースでも構いませんが、スクールではソフトケースに限らさせて頂いております。

鍵の掛かる船室に残す事は違法です。また車両に残す事も違法です。
車両に銃や弾を残せる限界は外部から見えない様な位置に置き、鍵をロックし、その上で車両を直接監視下における場合だけが合法です。
弾は船の場合、400発まで持ち込めますから楽勝です。

なおついでに他の交通機関を併用される方は弾薬数に於いて注意して下さい。
バスも列車も運行会社に預けるシステムはありません。
マイカーには数量制限はございません。
列車の持ち込み制限数は200個以内バスの場合は50個以内です。
弾帯又は薬ごうにそう入してあると規定されていますからスーパーの袋はダメです。

安い千歳便の飛行機で来て猟場近くまで長距離高速バスを利用しようとする場合、制限数が50個ですから注意が必要です。


申し込みや質問 は下記からどうぞ。お待ちしています。
            http://ehg5205.militaryblog.jp/blogmessage


  


Posted by little-ken  at 09:01銃と弾

2012年04月02日

10.エゾ鹿猟用の銃と弾。

エゾ鹿は2000年頃には50m前後に居ましたが、その後駆除が始まると共に徐々に距離が
遠くなり、今では100~150mに多く、日によっては150m以遠に居ますから、やはりライフル
銃がベストです。
しかしライフル銃の所持までには10年の歳月が必要でそれまでは必然的に対象はサボット
スラグ銃になります。(ご安心下さい、サボットスラグでも130mは十分当てる事が出来、
150mまで何とかなります。もちろんパワー不足の心配はありません。)
ノーマルスラグ銃は射程が100m未満ですから事実上使えません。


エゾシカ猟に使えるサボットスラグ銃の作動方式と口径
ここではノーマルスラグの説明を省きます。
サボットスラグ銃にも12番と20番がありますが、初速もエネルギーもショットガンは腔圧で先に
限界が来る為に、小口径銃がライフルの様に高速になる事はありません。20番はエネルギー
が30%前後減少して多少撃ち易くはなりますが、その分シカを倒すエネルギーも減少します。

サボットスラグ弾はライフル弾に比べて空気抵抗が大きく、遠射時における弾速低下から来る
パワー不足が予想されます。近距離ならばエネルギー的にも不足は無く不利になりませんが、
100m超えを考えると12番でないと圧倒的に不利になると思います。

もう一つの理由として命中精度は良い弾との相性が重要ですが、12番以外は弾の種類が
少なく、良い弾に巡り会えない可能性が高くなる事も20番のマイナス要因です。

銃はボルト式が1番命中率に優れており、将来ボルト式ライフル銃の運用を計画している人は
絶対ボルト式のスラグ銃にすべきです。現在ボルトアクションとしては数種の銃が入手可能
ですが、12番となると実質サベージオンリーとなります。

照準装置は絶対にスコ-プ式が有利、ドットサイト式やホローサイト式よりも映像が明るく
クリアーな為です。倍率は4倍固定が安くて視野が広くて有利です。3~9ズームの3倍時より
4倍固定は視野が広いからお奨めなのですが、余り売っていないのが難点です。


ライフル銃とサボットスラグ銃の比較
精度と遠射能力においてサボットスラグ銃はライフル銃に敵いません。
ライフル銃は100mで15mmを保障しているメーカーがあり、私自身がそのクラスの市販
ライフルの150mワンホールを経験していますから、銃と弾の性能は100mで25mm以下に
あると言って良さそうです。

サボットスラグ銃はこれに対して50mで35mmを謳っているメーカーもあり、R生徒は4発を
12mmにまとめた事もありますが、硬い表現では50mmでしょう。

サボットスラグの50mで50mmは100mで100mmとなり、ライフルの100mで25mmでは4倍の
差があると言えばそうなりますが、中心に対して言えば弾着が40mm弱広がる事を意味します。

急所の大きさは少なく見て直径で150mmありますから、ライフルで当る人は殆んどスラグ
でも当てられ、スラグだから未回収になる確率は非常に僅かです。
言葉を換えれば100mに対してはサボットスラグで十分な精度を持っています。


エゾ鹿猟用のサボットスラグ銃
北海道のエゾ鹿用に持って来るのは12番のボルトアクション銃、
これに4倍固定のスコープを付け、全長を105cm程度にカットし、
ストックを本人の体形に合わせた銃です。他の型式は考えられません。
サボットスラグ弾は絶対に市販弾の方が良く当たります。


          SAVEGE M210 12番  

         

筆者は走る鹿に絶対に当ててやろうと思い、頑張って実戦正味約100日、約500回の出会い、
約2000発を消費、それをクリアした頃から当たる様になりました。
普通に考えれば100日通う事も鹿に500回出会う事も絶望的です。
と言う事で走る鹿に対しては当面は論外であると思って下さい。

結論としてライフル銃もサボットスラグ銃も連射はありえません。
止まっている鹿にも中々当たらない人が走る鹿に当たる筈など無いからです。

バトラーキャップは不要、スリングは車内では不要でポケットに入れておきます。
車の中ではボルトを開け、セーフティを掛け、銃にはカバーを掛けます。カバーはすぐに外せる
様にチューニングが必要です。

弾は1発をすぐに入れられる様に何時も右手に持ちます。1発必中でマガジンは使いません。
又倒れた鹿が起き上がる可能性もある為、数発はすぐに希望の方向で取り出せる様にする
必要があります。これを単発連射と言います。
最も必要な練習は発砲準備動作、スコープは構えたらすでに目標が捕らえられていて当たり
前にしなければなりません。スコープは照準器であり、捜索具ではありません。


エゾ鹿用のライフル銃
作動方式は言うまでも無くボルト式、他の作動方式の銃は考えられません。
ボルト式、複列式(着脱)マガジン、全長105cm程度、口径308、スコープは当初4倍で慣れたら
6倍、安全装置を掛けたまま脱砲が出来る、実質サコー75又は85オンリーになります。

当面はマガジンを使わず単発連射になりますが、この時に複列式でないと実質使えない或いは
非常に不利になりますのでご注意下さい。
またその後も圧倒的に複列マガジンの方が有利です。


エゾ鹿猟用の弾薬
弾頭はもちろん非鉛でなければならないのは言うまでもありません。
スラグもバックショットも同様ですが4号バックショットだけは鉛弾OKです。

5-1.サボットスラグ弾:ハンドロード出来なくはありませんが、精度を出す為には火薬量等を
精密にするだけではなく、出来上がり寸法も精密にしなければなりません。
柔らかいプラスチック薬莢でこれを出す事は事実上不可能で、リロード弾は安く作れても、
精度的に非常に不満足な物しか作れません。

従いまして練習用の1部にリロード弾を使うのは良いとしても、練習用も実戦用も工場製弾の
方が圧倒的に有利です。

5-2.ライフル弾:近年の工場製弾の精度は素晴らしく改善され、リロード弾の方が精度が上と言う
時代は終わったと言えます。
安く作れますから練習には良いとしても、実戦に使うには数々の不安が付きまといます。
実戦には工場製弾を強くお奨めします。

過去 ハンドロード は次の様な トラブル が本当にあり、少なくとも7名の生徒の猟の全部
もしくは1部が台無しになりました。
これに陥る確率は毎年数人の新入生徒の中の1人でしたからとんでもない恐ろしい確率です。
  1.マガジンに入らない弾で使えなかった。
  2.脱砲したら弾頭だけが銃身内に残った。
  3.薬室に入らない弾で使えなかった。
  4.火薬の入っていない弾で銃身内停弾。
  5.オーバーロードで銃が壊れた。
  6.肝心の時に不均一弾だった。
  7.遠近2種類の弾選択をモタ付き、貴重な大物チャンスを見送った。
  8.クセで薬莢を回収しようとして、肝心のチャンスを有効に生かせなかった。

数mmの精度の為なのか1発数百円の為なのか分かりませんが、1回のチャンスが少なく見て
1万円以上に付きますからこれを棒に振る可能性は少しでも避けるべきです。
どうしてもハンドロード弾を使いたい生徒は上記に絶対に陥らない様に全ての項目をしぶとく
確認の上でお持ち下さい。


ゼロイン
ゼロインはサボットスラグ銃は100m、ライフル銃は150mゼロインがベストです。
遠射に憧れる余り、肝心の近射をミスってはなりません。300mゼロインはメリットゼロです。

落差補正は本来するべきですが、獲物を目前にして距離計で計測する事は不可能です。
目視は周辺の地形や明暗によって数倍の誤差を生んでしまいます。

間違った距離により補正すれば補正しない方がマシと言う事になりますし、そう言う補正では
自信が持てません。射撃は少しでも雑念や不安があると命中率が激減します。

そう言う事ですから原則として落差補正は行わない事が、1番良い結果を生みます。
もちろん遠射用と近射用と弾を用意するのも同様で、良い結果に結び付く事はありません。

実戦出撃に際して。
1.ゼロインはもっとも多用する距離150mに合わせる。(スラグは別)
2.落差補正は行わない。
3.弾は1種類の工場製弾を1日当たり10発用意。
4.クリーニングは行わず、最終サイト確認終了後、そのままお持ち下さい。


粗点:ナミビアポイント。

エゾ鹿の急所はかなり前方にあります。少し位ならずれても即倒しますが、10~30秒後に
起き上って逃げ出します。念のため、倒れている内に上半身にもう1発撃ちこんで下さい。
前方に少しずれても問題は有りませんが、後方に少しずれると即倒せず走り去ります。
どうしても失中が怖くて胴体中央寄りの照準になってしまいますが、前方にずれた方が、
また下方にずれた方が問題は少なく、後方にずれるのは最悪です。

従来通りの心臓狙いも小物には悪くないのですが、大物には正しくヒットしても数百m以上
走られ80%が未回収になってしまいます。


スラグが当らない人は
なお、スラグがどうしても当たらない人(50mで100m用の的紙からはみ出してしまう人)にはフルチョークと4号バックショットのバランスの良い短い普通のリブ銃身の散弾銃がベストであります。
この場合射程距離は40~50mになり、エゾ鹿が100~150mに多い事を考えますと不利
ですが、数割が50m前後におりますのでこれの捕獲に賭けるのです。
時期は解禁寄りの方がやや距離が短く有利です。


申し込みや質問 は下記からどうぞ。お待ちしています。
            http://ehg5205.militaryblog.jp/blogmessage


  


Posted by little-ken  at 15:18銃と弾